ぎゅってしがみついていたい。


ふわっとおっきな手が頭を撫でた。


「ユイがすっげえ睨んでる…」


「え。」


ふと見れば、恭二をものすごい目で睨むユイがいた。


「結衣は俺んのだからな。」


「にゃ"ーッッ!」


「ダメ。今日は結衣が甘えん坊の日なの。めったにないんだからじゃましないで!」


「にゃあああああッッ!!」


このふたり…
会話が成立してる。


最近恭二とユイが普通に会話してる。


「ぷっ…」


「何で笑うんだよ~」


「だって…猫と人間が会話してるから。」


「男どうしだからわかんの。」


「ふふっ…ユイは何だって!俺の結衣をとるなって?」


「そう。
恭二はあっちいけって言ってる。」


「ぷっハハハっ…
ふーん。そうなんだッッ…アハハっ」


恭二って特殊能力でもあんのか?


「結衣。」


「ん?…んッッ!」


ふいうちのキスは
ダメだってば…


甘いキスをしてから。


恭二はいたずらに笑った。


「笑いすぎだバーカ。」