「結衣~。ここにいたんだ。」


「さっそく彼氏さんの登場かよ~」


「来ちゃわりいか!
元ヤン教師!」


拗ねたように私にくっついた恭二。


「イチャイチャは家でやれ。家で!」


「家だけじゃ足りないもん。」


お互いバイトの時間増やしたからね。


「そんで、柴又はもう会わねえの?親と。」


「うん。向こうは向こうの家庭があるわけだし。
私には私の居場所があるから。」


「っくぅ~泣かせるな~。俺もこんな風にいってくれる女いねえかな~」


何故か切なそうに弘平が言った。