どんなに困難があっても…


やっぱり恭二がいてくれて。



手を伸ばしてくれるから
幸せなんだって実感できるんだ。



「同棲だってえ!?」


「そ。」


「んだよ…聞かないうちにそこまで進んでたんだな。」


久しぶりに保健室にやって来た。


弘平には、今までのことを報告した。


「弘平には言っとこうかと思って。」


「そっか。そっか。
やっぱりお前等を会わせて良かったわ。」


「ねえ、私と恭二を何で会わせたの。」


面白いから。
なんて弘平は言ってたけど…


本当のとこはわからない。


「気になったからだよ。
お前も恭二も俺に似てたからさ。
まああれだ。手のかかるやつは可愛いって言うしな。」


「そ。」


「んだよ…それだけか!
俺だって、教師なんだからさ生徒を可愛がる気持ちはあるんだからな。」


「元ヤンのくせに。」


「うっせ。バーカ!」


弘平は、教師らしくない。

だから好き。


「保険医らしいこと言うけど、避妊はしなさいよ。」

「するわよ!」