「ちょっと待ちなさいよ。人の男に手を出しといて
謝りもしないわけ?」


「手を出す…ね。
ナンパしてきたのはそっちですけど。
私は、着いて行っただけ。だいたい、浮気されんの
あなたにも問題があると思いますが?」


「なっっ…ふざけないでよ!このアバズレ!」


パっシャーン。


女は、男が飲んでいたワインを私にかけた。


服が、赤に染まった。


「もう用ないですか?」


「さっさと行きなさいよ!」


最後にまた頬に痛みが走った。




というわけで、びしょびしょのまま街をさ迷っている。