恭二side


「恭二兄ちゃあん~」


俺が小学校2年。
一個下で、泣き虫で
俺になついてたやつ。

それが秋斗。


まだ何も知らない俺達は、無邪気に笑ってたっけ。


秋斗は、俺を兄のようにしたい、俺は弟のように可愛がっていた。



そんな俺達を引き裂いたのは、俺の母親とアイツの父親。


まさか本当に、兄弟になるなんて考えもしなかった。

秋斗自信は何もしてない。



でも愛人の子の俺が、
昔みたいにに可愛がるなんて真似できない。

仲良く兄弟なんてやってらんない。


「恭二、結衣がヤベエって!」


学校が終わって放課後、
結衣と帰る約束をしていたそんな日。


屋上でタバコを吸っていた俺のところに、慌てやって来たルイ。