恭二side


朝から登校なんて
初めてだ。


低血圧で、朝が大の苦手な俺が、朝から登校。


でも、隣には…


「手…離してよ。」


「嬉しい癖に。」


素直じゃない、俺の彼女。結衣がいるから大丈夫。



こーゆうの悪くない。



『アイツ等…手繋いでるよ…』

『どうなってんの!
あの恭二が手繋いでる!』

『ねえねえ!
あれ、何なのー!!』


外野が煩いけど、
気にしない。


俺等は、また新たな道を進んでるから。


「じゃあ、私行くから。」

「教室行くの?」


「うん。
ずっと行ってないし、授業出る。」


んだよ…
俺は離れたくないのに…


「じゃあ、昼休み一緒に飯食お。」


「わかった。」


ちゅ…


不意討ちってやつ。


別れ際、軽くキスしたら
真っ赤な顔して、結衣は
走り去った。



なんだアイツ…


可愛いいんだけど