「つばきさんのいた学校とは授業の進みが違うんですね」


英語も、国語もレベルが違う…
前の学校よりずっと進んでる。

榊先生に相談すると、「それでは放課後に勉強して遅れを取り戻すようにしましょう」と言ってくれた。


「つばきさん、校内を案内しますよ」

「柊くん、ありがとう」


お昼時間になると柊くんが校内を案内してくれた。


「この学校は1年生がA棟、2年生がB棟、3年生がC棟と別れてて、ランチルームは3年生の棟を抜けたところにあるんだよ」


お昼を持ってきてなかったわたしを気遣って柊くんはランチルームで買い方を教えてくれた。

柊くんと同じものを頼んで席に着くと目の前にいる柊くんを見た。

ブルーブラックの髪。
瞳も少しブルーがかっててきれい。
背筋がピンと伸びてて姿勢がいい…


「いつでも困ったことがあったら言って。力になるから」

「ありがとう」