鬼呼びの花嫁




授業が終わって、
榊先生の授業を受けなくちゃいけないわたしは職員室へと。


「随分遅れてるから、ポイントだけおさえて勉強していきましょうか」

数学なんて全くわからない。
前にいた学校より数段レベル高いし。
あっという間に二時間が過ぎて辺りは暗くなってた。


「外は暗くなってますから車で送っていきましょう。何かあったらわたしの責任になりますから」


榊先生と校門前でと約束して教室にカバンを取りに戻った。

携帯電話をポケットにいれて教室を出ようとして、目の前に大きな影が見えた。

クラスメートかな?


「さよなら。明日またね」

戸口に立ってるクラスメートの横を通りすぎようとして、いきなり腕を掴まれた。


えっ!?

閉められた扉に肩を押さえつけられてその鋭い爪がくい込んだ。



「……喰っていいよな」