話しは少し戻る。

彼女が胃がんと発覚して約一週間。
その時私はまだ一週間なのかと思った。

違う大学病院に転院する予定だった彼女だが
とあるがんセンターに行くことになったらしい。


彼女がなった胃癌は


スキルス性胃癌というものだった。
進行癌だ。

私は気になって少し調べてみた。

スキルス性胃癌

発見もしずらく進行が速い。
なので見つかるときの状態はだいたいが
末期になってから。

末期になってからだいたいが見つかるらしい。

そして5年以上の生存率は
数パーセントしかない。

調べれば調べるほど
悪い事しか書かれていなかった。


彼女の癌も
見つかった時には腹水がたまっていたらしい。

発覚してからの検査では
転移は見つからなかったが

胃の外側がん細胞が散らばっているかもしれないと
言われていた。