あまりに一瞬の出来事で背筋が震えた。


「…キャッ!は、離してっ。
警察よぶわよっ!」


その様子を伺うかのようにフッと笑う少年。


「警察か…面白い 」


少し笑ったかのような顔したと思うと今度は冷めた顔つきになる少年。


「…摩莉、悪いが私にはなにも通用しない。今日の登場は余りにも唐突過ぎたようだ 」

「明日改めて君の所へ伺うとしよう。今日はもう休みなさい 」


その言葉の理解が出来ない摩莉。


「…何言って」


そう言いうと少年は指を摩莉に向け弾を弾くように指先を前へ押し出した。


すると、風圧のようなものが摩莉の身体を一気に貫いた。


「…ッ⁉︎」


突然の衝撃にその場に倒れこむ摩莉。


少年はすかさず摩莉を支えた。


「少し傷んだかな…。すまないね
おやすみ摩莉 」