翌朝。
私は自転車に乗って、仁と待ち合わせた大型スーパーへ来た。
「おはよう、仁」
「おう」
「いっぱい買えるといいね」
「はしごするなら、ここより学校に近い方でいっぱい買ったほうが楽だけどな」
「あ、そっか」
笑い合いながら仁と店へ入る。
「焼きそば、あんまりないね…」
麺コーナーに来た私たちはその場を見てため息をつく。
「今日は特売日だからな。仕方ない」
「うん…」
「ないよりマシだろ」
「そうだよね」
一軒目のスーパーでは、焼きそばもキャベツも思うように調達できなかった。
「次行くぞ」
「うん」
自転車を漕いで二軒目を目指す。

