「家まで送るわ」
仁が微笑みながらこちらを見る。
「悪かったな、寒いのに」
「…ううん」
どうしてそんなに優しいの?
どうして?
私すごく嫌なこと言ったのに…
なんだろうこの気持ち
悲しみと切なさが入り交じって心がモヤモヤする…
「じゃあな。風邪引くなよ」
私の家の前まで来て仁が口を開いた。
「うん。ありがとう。またね…」
公園を出てから結局一言も話していない。
「また学校で」
それだけ言うと仁は帰ってしまった。
私あんなこと言ったのに
最後まで私のこと気遣ってくれて
ごめん
ごめんね…
また涙が溢れてくる
いつからか降り出した雪はやがて氷の粒となり私に降りかかる
下がっていく気温に自分も雪になったかのように体は冷え切っていた

