もう迷わない。 私はその日から毎日朝のHRまでと学校が閉まるまでの時間に図書室で勉強した。 図書室が開いていない日曜日は家の近くの喫茶店へ行った。 家へ帰るまでも、家に着いてからも常にノートを開いた。 携帯は時間を決める。 時間を忘れてしまうから、ラインや電話はしない。 もちろん、仁にも。 不思議と辛くなかった。