守の表情から答えへの自信を読み取ったのか、桜の張り詰めた様な顔が少しだけ緩む。
そして桜は数秒だけ考える様に首を傾げると、意を決した様にゴクッと息を呑んだ。
答えが決まったのだろう。
答えを言おうと桜が大きく息を吸い込んだその時、ふと何かを思い出した様にそのまま哲夫へと顔を向けた。
「あの、……これって答えも英語なんでしょうか?」
「多分、そうじゃないかな」
桜の問い掛けに、桜と同じ情報量しかない哲夫も当然ながら首を傾げて曖昧な答えしか出せない。
ただ、問題に英語で…と書かれていたからには、常に英語で言った方がリスクは少なくなる。
英語で…と書かれている以上、日本語で答えを言って間違いだと判断される可能性はかなり高い。
逆に英語で言っておけば、英語じゃなければならない場合も、英語でも日本語でもどちらであっても大丈夫な場合も、両方とも問題なく進むのだ。