「大体15歳で殺人犯なんて殆ど無いだろが!」
殺人犯なんていうものは、子供がする事じゃない!
そんな固定概念が守にはあったのだが、それに修二が首を横に振った。
「そうとは言えませんよ」
「はあっ!?てめぇ、ふざけたことぬかすなよ!」
「別にふざけてません。実際15歳以下が殺人事件を起こした事例は何件もありますから」
修二に言われて守も思い返してみれば、確かに多くの事件の犯人が全て大人だったなんて事がある筈もなく。
自分が幼児誘拐殺人犯の可能性の一人に入っても可笑しくない現状を、自分自身で突き付けただけとなってしまった。
そのせいか、
「だからって……」
さっきまでの勢いとは反して弱々しい声音が響く。
そんな状態をまた上手く纏めるのは哲夫だ。
「まあ、私達の中に幼児誘拐殺人犯が居たとしたら、それはそれで安心出来るかもしれない」
「どういう事だよ?」
わけが分からないといった風に首を傾げる守に哲夫は顔を向けると、ジャラッと音をさせて鎖で繋がれている右手首を少し上へとあげた。
「私達は鎖で繋がれて動きを制限されてるって事さ」


