「守君。君は13年前は15歳だよね」
「だから何だよ!」
15歳だったら何だって言うんだ!
そんな怒りから、哲夫を睨み付ける守だが、当の哲夫と言えば呆れた様に溜め息を吐いた。
「つまりだ。15歳の君も幼児誘拐殺人犯の可能性があるんだよ。この中で幼児誘拐殺人犯になりえないのは、修二君だけさ。彼だけが被害者側の年齢だからね」
自分も幼児誘拐殺人犯かもしれない一人に入るという事に動揺した守が、直ぐ様大声を張り上げる。
「なっ!俺は犯人じゃねぇよ!」
容疑者の一人にされない為に、自分が犯人ではないと否定しておく。
そう考えての発言だったのだが、残念ながらそれに守は足下を掬われた。
「犯人はだいたいそう言うものだよ」
「ちげぇ!俺はちげぇ!」
冷たい哲夫のその一言にまた怒鳴る様に声をあげるが、桜と修二から守に向けられる視線は先程よりも冷めたもの。
どう転んでこうなったのか分からないが、確実に自分が幼児誘拐殺人犯だと思われつつある現状に守の身体が僅かに震えた。


