勝てる可能性が高いと思った由里子はニヤッと片方の口角をあげる。
そして、ゆっくりと最後の紙を開いていく。
ドクンッ……
ドクンッ……ーー
由里子の頭の中を大きな音が響き渡る。と、同時に紙に書かれた文字が由里子の目に映った。
「あ……」
さっきまで冷静に紙に書かれた文字を読んでいたのに、思わず漏れる声。
それと共に、ゾッと冷たいものが背中を走る。
ま、…………負けた。
「最後は、……その場……し、…しのぎ」
声が震える。
ハツキリ言ってしまえば、負ける可能性はかなり低いと由里子は踏んでいた。
というのも、この単語を選んだから…等ではなく、由里子が負けるよりも勝つ事の方が他の4人にメリットがあると思っていたからだ。
ゲームに勝てば足枷を外す鍵が貰える。
ということは、誰かが自由になれば、その誰かがこの場所から逃げて、助けを呼んで来れるかもしれない。
そう思えば勝たせ方が良いゲームなのだ。


