「他の皆は染めたりしないの?」
「白髪染めの茶色位しかないな」
短い髪を触りながら答える哲夫。
「僕は染めた事がありません」
「わ、私は10年以上この色です」
「そ、そっか」
修二や桜も守の様な髪色にした事は無い。
それが分かっただけで由里子には十分だ。
もしかしたら、今からするゲームで自分の罪なるものがバラされるかもしれない。それはこの中で一人だけ弱味を握られるという事に繋がる。
完全に信用するには知らない事が多すぎるこの4人に知られるのは避けたいが、そういうわけにもいかない状況。
なら、……こっちも誰かの弱味を握ればいい。
『フォト』と『コマツ』。
『フォト』は間違いなくストーカーだ。なら、この4人の中から『フォト』を割り出す事で、その相手の弱味を握る事が出来る。
調べ尽くしているという感じの犯人が、何にも繋がりのない会話を見せたいと思う筈がない。必ず『フォト』はこの中に居る。
更に言うなら、憎む人と書かれていた紙だ。


