驚いた顔をしながら、パチパチと何度も瞬きを繰り返すその態度は明らかに怪しい。
「どうしたの!?何か……知ってるの?」
「い、いーや。な、…何も知らねぇ」
挙動不審な守の態度から判断すると、守はコマツとフォトを知っている。
というよりも、……きっと、コマツかフォトのどちらかが守の可能性が高い。
が、由里子はそれを追求はしない。
追求した所で、守が口を割るとは思えないからだ。
「……そ。まっ、私も知らないけどね」
守の事をそうさらっと流すと、あー…と言葉を続ける。
「そういえば、何でか分かんないんだけどドアの後ろに国語辞典が置かれてた。私の入った部屋はそれだけかな」
「国語辞典?」
「そう。意味分かんないでしょ」
哲夫も首を傾げてう~んと唸るが、結局答えは見付からなかったらしい。


