「私の入った部屋は、開けっ放しになってる所から見える様に大量のノートパソコンが並んでるだけよ。
だけど、電源は入ってないみたい。繋がってるみたいに見える様に画面にネット上のサイトトップを印刷したシートみたいなものが貼ってあっただけ」
「何処のサイトだったんだい?」
「私がよく使う占いサイトよ。犯人は私の事をよく調べてるって事かもね」
哲夫の質問にもさらっと由里子が答えられたのは、最初にあの画面を見てから何分か時間が経過したから。
よくよく考えれば20代の女性が占いサイトを見ている事なんてざらにある事だと気付いたのだ。
「気持ち……悪いですね」
眉間に皺を寄せ、明らかに嫌な顔をしてそう言う桜に、由里子も「ほんとに」と苦笑いを漏らす。
同じ女性だからこそこの気持ち悪さが分かる。
そういう心境だ。
「全部がそのサイトの画面だったのかい?」
「違うわ。1つだけ何処かの掲示板の会話みたいなのだったわよ。コマツって人とフォトって人の」
哲夫に聞かれた事に由里子が答えた瞬間、
「コマツとフォト!!」
と大声をあげる守。


