「私の所にもあったな。もしかして、全ての部屋に設置されてるのかな?」
由里子に続いて、哲夫が修二と桜へと顔を向けそう聞くのを桜も修二も分かっていたのか、首を縦に振る。
「わ、私も、…あ、ありました」
「僕の所もありましたから、哲夫さんが言う通りみたいですね」
そんな言葉と共に。
全部屋にあるトイレ。
水だって流れる。
つまり全員が水を飲めるって事だ。私達は直ぐには死なない。
そこまで由里子が考えた所で、
「トイレなんかどうでもいいっての!早く次!」
トイレが全部屋にあった事を気にも留めていない守の怒声が響く。
それに思わず由里子の口から溜め息が漏れた。
ほんと、……馬鹿な男。
「じゃあ、次は私が言うわ」
そう言ってチラッと哲夫の顔を窺うと、哲夫がコクンと首を縦に振る。
それを確認してから由里子が話し始めた。


