そして大きく息を吸うと守が口を開く。
「俺の入った部屋は写真の現像をする部屋の様になってる。そんで、そこらじゅうに子供の写真が落ちてる」
「子供の?」
「ああ。俺は誰かは知らねぇけどな」
「後は?」
「後はこの鍵と紙があったのと、奥にトイレがあったな。あっ、それと随分古い新聞も落ちてたか。読んでねぇけど」
守から上手い具合に話を聞き出していく哲夫。
それにしても、トイレはこいつの部屋にもあったんだ。
それって、少なくとも犯人が直ぐに私達を殺そうとしているとかではないって事か……。
といっても、長時間この場に居たままになる事を想定してるって事だけど。
由里子はそう考えながらも、少しだけ首を傾げると声を出す。
「トイレは私の所にもあったわよ」
トイレの有無については、言ってしまっても問題ないと踏んだのだ。


