由里子が特に国語辞典への思い入れが強いというわけもなく、憎む人へのヒントになっているのかすら怪しいものだ。 由里子は、ただただ首を傾げるのみ。 一応全てのページを捲ってみても、何も書かれていない。 緊張しながら捲っていたのに何も書かれていない事に拍子抜けしたのか、由里子がふうっと息を吐く。 「まっ、後で誰かに聞いてみるのも手よね。それに、……フォトが誰かも気になるし」 そう呟くと、そのまま最初に居た部屋へと歩を進めた。