密室ゲーム



最初から殺すつもりがなかったのではなく、修二が20歳になっていなかったから。


修二が子供に分類されていたから殺されなかったのだという考えに。


『子供は大好きなの』はそういう事なのだと。


そんな考えに至った時、不意に5角形の部屋に居た5人の罪の内容が修二の頭を過る。


川瀬由里子、恩田桜、山橋哲夫、そして自分の罪はたいして気にもならなかったが、時任守の罪だけが、やたらと頭にこびりついている。


修二は、時任守の罪はストーカーだと思い込んでいた。だが、実際は『ストーカー』ではなく、『盗撮』。


最初見た時は間違いかとも思ったが、犯人が誰か分かってから考えると、確かにこの罪で間違いないのだ。


彼女は自分でも言うように、子供は大好きなのだから。


「修二。警察の人が目を覚ましたら話を聞きたいって言われたんだけど、今日は断っておいた方が良いわよね?」

「うん。ごめん。……まだ頭が混乱してるから」

「いいのよ。今日はゆっくり休みなさい。ずっとお母さんがついてるから」

「ありがとう。母さん」


そんな会話を母親とすると、修二は犯人のあの甲高い声を思い出しながら、ゆっくりと再び瞼を閉じた。