この拳銃が本物だとしたら。
この拳銃で既に誰かが殺されているなんて事があったら。
この拳銃に触った瞬間に自分の指紋が付く。
……犯人にされてしまうかもしれない。
そう思って由里子は拳銃に触れるのを止めたのだ。
その為、拳銃の次に怪しい白い紙へと手を伸ばしたわけだが、その理由も考えてのこと。
こんな所に鍵と一緒に無造作に置かれているという事は、何か重要な事が書かれている可能性はかなり高い。
恐る恐るといった感じで開かれていく紙。
そして全てを開くとそこには、やはり文字が書かれていた。
『あなたの憎む人がこの中に居ます。
この鍵はその人の足枷を外す鍵です』
たった2行。されど2行。
慌てて由里子は自分の手と足に付いている鉄の輪をじっくりと見てみると、確かに小さな鍵穴がある。


