「山橋哲夫は勿論、時任守もさらっと人の骨を折ってしまえるような人物だったからな」
その言葉と共に、福西が目の前のパソコンの画面に映る映像に目を向ける。それに倣って修二も画面へと視線を向けた。
画面に映っているのは、さっきまで修二が居た5角形の部屋。
3人の死体が転がっており、白い部屋に真っ赤な血が広がっている。その瞬間、上から見た光景に反応したのか、修二の背にブワッと鳥肌が立った。
「これ、5角形の部屋しか映ってませんけど」
「ああ。私が見れたのはここだけさ。私の役目はゲームの進行だけだからだろう」
5角形の部屋しか見えないという事が本当なら、福西は桜がお茶に毒薬を入れた事も、守がもう死んでいる事も知らないという事だ。
そしてもしかしたら、修二が毒薬を作った事も気付いていないのかもしれない。
だからこそ、動けないというリスクがあるにも関わらず、哲夫を殺した自分に微笑んだり出来るのだ。
そんな事を修二が考えている間も福西の話は続く。


