「あっ、それから良い忘れていたんだが、下の名前で呼びあわないかい?人っていうのは自分の名前を名字で呼ぶよりも下の名前で呼ばれた方が親密度が上がるらしい。
今の現状では、少しでも協力していけた方が良いと思うからね」
「ええ。それでいいわ」
「僕も賛成です」
「わ、私も……」
哲夫の提案に由里子が賛成した後に、修二と桜も続く。
そこまで考えて、さっきから哲夫は由里子達の事を下の名前で呼んでいたのだと分かる。
「じゃあ、僕も中を確認して来ます」
そう言って修二がドアへと向かう。
そして直ぐにドアを開けて中へと入って行く修二。
それを見ていた桜もまた「わ、私も……」とだけ言うと、ドアを開けて中へと入って行った。
開けられたドアから由里子に見えるものは、修二の部屋には全身鏡、桜の部屋はピンク色の壁だという事位しか分からない。
やはり後で部屋の中の状況を教えて貰うしか、知るる方法は無いらしい。
「私も、もう一度見てくるわ!」
残っていた哲夫にそう声を掛けると、由里子もドアを開ける。と、同時に哲夫もドアを開けた様だ。


