子供を殺す快感は、はかりしれない。
だが、……今は家族がいる。
『今日ね、なかまっちゃんに誉められたの!』
『良かったな』
そんな娘のミホとの会話も、なかなか楽しいとさえ思うようになった今。それを手離すのは口惜しい。
が、恩田桜を刺す時に再び感じたあの快感を忘れる事も出来ない哲夫。
結果、
バレなければ問題ない。
少し離れた場所の子供を狙えば良いだけだ。
そう考えを纏めた。
そしてニヤリと笑い、
「ここから脱出したら、また始めよう」
そう一人呟くと、ドアを開け部屋を後にした。
ここを出た後、次はどんな子供を殺そうかと考えながら。
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5角形の部屋に哲夫が戻ってみると、まだ修二は戻っていないのか姿が見えない。
ならばと、その場に腰を下ろすと同時に、ガチャッという修二が入っていた部屋のドアが開く音が響いた。


