「確かにそれが一番良さそうね」
全部で5個あるドアの奥の部屋。
ただ鎖の長さから考えると、自分の真後ろの壁にある部屋しか確認する事が出来ない。
あのサイトの画面といい、今の現状に溢れている疑問に対する何かしらの答えがあるかもしれない場所である事は間違いない。
なら、全員の部屋の中に何があったのか分かった方が良いに決まっている。
リーダーシップのある人が一人でも居て良かった。
そう思い、由里子がにこっと哲夫に向かって笑いかけると、同じ様に笑顔を返される。
その笑顔もまた彼氏に似ている。
年齢が同じだからかもしれない。
由里子の彼氏も40歳で由里子とは17も違うが、それを感じさせない彼に夢中になってしまったのは由里子の方。
だからか、由里子は哲夫を見るとこんな状況にも関わらず安心してしまう。


