そして最後に行き着く、8人目に殺した子供の顔をした人形の肩には茶色の布の袋が掛かっており、その中にあったのが、紙と鍵とサバイバルナイフ。
紙に書かれていた内容は守が言っていたものと同じ内容。
鍵は憎む相手の足枷を外す事の出来る鍵。
そして、哲夫が子供を殺す時に使っていたのと全く同じ型のサバイバルナイフ。
哲夫は殺した8人目である、くりんとした目にショートカットの黒髪の少女の顔をした人形の肩に掛かっている袋から鍵を取り出すと、
「これじゃあ、開かないんだよな」
溜め息混じりにそう呟いた。
手は自由になった。が、足を動かす度に鳴り響く鎖の音が耳につく。
「憎む相手は殺せたのに……ね」
鍵を袋に戻すと共に、袋の中に入れておいた2つの血まみれの眼球に視線を向ける哲夫。
恩田桜から抉り取った眼球だ。
自分から幼児誘拐殺人犯に狙われているのは自分だと言ってきた馬鹿な女。
お陰で憎む相手は簡単に消す事が出来たが……。
未だに自分を憎む相手が分からない。
哲夫はそう思うと少しだけ首を傾げた。


