密室ゲーム



部屋に入ると、左右を敷き詰める様にズラッと並ぶ人形が先ず哲夫の目に入る。


懐かしくも、憎くもあるその人形達の顔。


人形達は、トイレへ向かう一本の道だけを開けて左右を囲む様に置かれている。


部屋の隅まで敷き詰める様に置かれている為に何体あるのかは分からない。奥の人形に関しては確認をしに行く事すら出来ない程だ。


が、奥の人形はただ部屋を埋める為だけに置かれているのだという事に、哲夫は直ぐに気付いた。


何故なら、前列に置かれている何体かの人形は自分が誘拐し、殺害した子供の顔と全く同じだったのだから。


ドアを開け中に入ると、直ぐに目につく右手側に初めて殺した1人目。


そこから少し奥に歩いた左手側に、次に殺した2人目。


そして、また少し進んだ右手側に3人目。


このように交互に8人目までの顔があったのだ。


哲夫が殺した子供の顔をした人形の間には、全く見たこともない子供の顔をした人形が置かれていたが、それに哲夫の目が留まる事はない。