これが『皆で』の理由の1つでもあるわけだ。
そう思いながらも哲夫は左手にその鍵を持つと、右手首にガッチリとはまっている鉄輪にある鍵穴に、その鍵を差し込んだ。
「本当に外れるんでしょうか?」
「どうだろう?」
修二の疑問に少し首を傾げながらそう答えると、ゆっくりと鍵を右に回す。
と、同時にカチャッと小さな音が聞こえた。
トットットットッ……
凄い速さで鳴る心臓の音が哲夫の頭をぐるぐると駆け巡る。
きっと、……本当に外れる。
……この鍵は本物だ。
そう思うと哲夫のけたたましい鼓動の音が治まる事はない。
スッと鍵穴から鍵を抜けば、鉄輪に出来た隙間から皮膚が顔を覗かせる。
と、同時に、
「開いた!」
興奮した哲夫の声が部屋に響いた。


