由里子の場所から見える範囲では、守が入って行った部屋は薄暗いという位した分からない。
「ああ……、守君はせっかちらしいね」
「ほんとに」
守の行動に苦笑する哲夫に同意する由里子もまた、苦笑いを漏らした。
自分勝手な行動。
ほんと、……嫌いなタイプ。
開いたドアからはもう守の姿は見えない。
守が出てくるまでの間にもう一度自分も部屋の中をしっかりと見てこようかと思い、由里子が後ろの自分が開けたままのドアへと目を向けた時、
「あ、あの……。私達も中を見てみた方がいいんじゃ……」
桜が控え目そう言った。
それに空かさず返事をするのはやはり哲夫で。
「そうだね。先ずは部屋の中を確認して、確認が終わった所でここで部屋の中がどんな感じだったかを報告しあおうか」
さらっと由里子達を纏める。


