密室ゲーム



「33」

「34、35、36」

「37、38、39」

「40」

「41、42」

「43、44」

「45、46、47」

「48」

「49、50」


丁度半分が終わった所で、一度修二がふぅっと息を吐く。


それを見て、ニヤリと笑う哲夫。



私と違って、修二君は過度の緊張状態に身を晒しているわけだ。



そう思うと楽しくて仕方がないのだ。


自分の勝利が確定しているゲーム程、安心出来るものはない。不安要素がゼロならば、後は楽しみだけ。


「51、52」


哲夫の放ったその数字の後に、修二も再び

「53、54」

と数字を連ねていく。


「55、56」

「57、58、59」

「60」

「61、62、63」

「64」

「65」

「66、67、68」

「69」

「70、71、72」

「73、74」

「75、76」

「77」

「78、79、80」


リズム良く紡がれていく数字。


だがその時、修二がリズムを乱した。


「…………えっと、……81、82、83」


一瞬の沈黙の後にそう慌てた口調で数字を口にするが、修二の眉間には皺が寄っており、視線は哲夫ではなく床へと落とされている。


ここにきて修二も気付いたのだ。


……自分が絶対に勝てないという事実に。