密室ゲーム



自分の意見を主張して反論してくる事もなく、かつゲームに真剣に取り組む姿勢。


哲夫にとってもってこいの人材。


修二は哲夫が幼児誘拐殺人犯だと思っていない可能性が高い。


なら哲夫は、いい人のまま彼と共にここから出ればいいだけ。


その考えに辿り着いた哲夫の頬が、僅かに緩む。


そして再び、ブゥン…という音と共に、

『ゲームに勝った者には手枷を外す事が出来る鍵を渡します』

という文字が映し出された。


その文字を見て哲夫は眉間に皺を寄せ、腕を組む。


「今回は負けても罪がバラされないって事かな?」

「書かれてないっていう事は、そういう可能性が高いですね」


修二も今までと少し違う内容に思案顔だ。

ただ、本当に書かれていないから何もないというのなら、哲夫にとっては好都合。

もし自分が負けて幼児誘拐殺人犯だという事がバレたなら、自分に協力してくれる者などいなくなるのだから。