「よく聞くやつですね」
修二のその言葉に哲夫が首を縦に振る。
「昔、よくやった覚えがあるよ。ただ、よくやったのは100を言ったら負けだったけどね」
国語、英語ときて、次は数字。
さしずめ算数って所か。
そう思った瞬間、ふと最初に『お勉強』と書かれていたのが哲夫の頭を過った。
これはお勉強って事か……。
なら、『皆さんで』は協力してって事だとしたら。
1人じゃどうにも出来ない可能性もあるって事だ。
画面に向けていた目をチラッと修二へ向けると、真剣な顔をして画面を見つめている。
その姿を見て、哲夫がニヤッと左の口角を僅かに上げた。
協力しなければならない状況があるのだとしたら、協力するなら守の様に自分に反発し続ける者より自分の意見に賛同してくれやすい者が一番良い。
そして、欲を言えば賢い者だと更に良い。
そんな哲夫の好みにピッタリなのが修二なのだ。


