最後に記念として、壊れた眼球を抉り出し瓶に入れると自分の部屋に飾る。


それを繰り返した。


警察にバレない様に周りを確認してから子供を誘拐し、夜になるまで車のトランクに閉じ込めておく。


そして夜に人気のない場所に担いで行くと、そこで犯行を行う。


至って単純。


ただ事前に誰を誘拐するか、何処でするか等を綿密に計画をしていたからか、警察に見付けられなかったのだろう。


結果、哲夫は8人の子供の命を奪った。


刺激のある日々に興奮しつつ、警察からの追跡をどうやって切り抜けようかと考えるのすらも楽しみへと変わっていく中、一瞬周囲のチェックを怠ったのが人生最大ともいえる失敗へと繋がる。


9人目を誘拐した所までは順調だった。だが、夜に人気のない場所に担いで行くのを目撃され通報されたのだ。


かなり夜で、いつもなら人などほぼ通らない場所をその日に限って通った奴がいた。



何でわざわざ今日に限って……。

ああ。

…………許せないなぁ。



そんな苛立ちを含んだ憎しみの感情が哲夫の中に溢れ出す。