密室ゲーム



桜がこの部屋に戻ってきてずっと考えているのは、どうやって由里子に毒薬入りのお茶を飲ませるかという事だけだ。


明らかに不自然にお茶を勧めるのも、相手の警戒心を強める。


ここぞという時を狙わなくてはならないのだ。


そう思っている間に、突如として部屋に鳴り響いたチャイムの音。それに伴って天井にあった大画面に映し出される文字。


唐突過ぎるその事柄に桜は目をしばたたかせるも、これによって全てが進み始めた。


どうやら映し出された文字によれば、ゲームをしなければならないらしい。


そのゲーム説明を見て、食卓テーブルの上に紙とペンが置かれていた事に今更気付いた。


普段から食卓テーブルに紙やペンを置いたままにしておいたからか、全く違和感がなく気にも留めていなかったのだ。


その事を告げると、一先ずゲームをする様に話は進んでいく。


ゲームの出題者となるのは桜の憎む由里子なのだが、由里子の罪等分かりきっている桜にとっては、彼女が勝っても負けてもどちらでもいいわけで。


取り敢えず、自分の鍵を手に入れるヒントに繋がるかもしれないこのゲームで様子をみる事にした桜。