どんな男が現れようとも、ミサコは誰にも渡さない。
そう守が決意したある日の事、アイツが現れたのだ。
コマツというハンドルネームのアイツが。
コミニティの掲示板へフォトというハンドルネームで書き込みをしていた守。そこへコマツが書き込みをしてきたのだ。
明らかに挑発的な物言いで、守の事をストーカーだと言うコマツ。
ストーカーなんかじゃないと言ってしまいたいが、それを言う事が出来ない。毎日の様にミサコの事を見続けている守は、自分の行動が俗に言うストーカーというものに入る事も気付いていたのだ。
愛している。
彼女さえいれば。
そう思いながらも、今まで裏の仕事をしてきたからか、この行動が法に引っ掛かる事も理解していた。
だからこそ、コマツがそのストーカーの事を脅してきた事を無視する事が出来なかったのだ。
ストーカーとして警察からミサコにつきまとわない様にと警告されたとしても、その警告を守る事は難しい。というか、ほぼ不可能に近いだろう。
そうなれば、警告後のストーカー行為というのは懲役をくらう可能性があるのだ。


