映像に映っているのは大概が小学生。
だからこそマニアには高値で売買される。
ミサコと会ったのは、そのビデオを回収しに行った夜の事。
静かな公園のトイレに隠していたビデオカメラを回収し終え、急いで帰ろうとして歩を速めた時、夜の公園にゆっくりと歩いて近付いてくる2つの人影が守の目に入った。
警官かと思い思わず歩を止めてじっくりと2つの人影に視線を注ぐが、その人影の1つが自棄に背が低い。
警官になるには身長制限がある。その身長制限に間違いなく引っ掛かるだろうその背から、こっちに近付いてくる人影は警官ではないと判断出来る。
そして守が思った通り、近付いてくる度にハッキリと見えてくるその姿は少年とその母親であろう女性だった。
「どの辺りに置いておいたの?」
「うーん。あっちかな?」
母親からの質問に首を傾げながらそう答える少年は、おそらく忘れ物でもしたのだろう。
昼間は小学校の遊び場と化すこの公園では、子供の忘れ物などよくある話だ。
警官ではなかった事にほっと胸を撫で下ろした守だが、徐々に止まったままの守の方へと近付いてくる二人。


