「美桜!!

お前、なにしてんだよ!」



遼・・・?

なんで、そんなに怒ってんのよ…

怒りたいの私なんですけど?



「おー桜木ーちょうどよかったー

お前、“海老ヶ瀬”って奴知ってるか?」



あー翔・・・・・・バカ野郎!



「は!?

って……おい、美桜。ちょっと来い。」



私の腕を無理矢理引いて、遼が来たのは…

大学の裏



「ちょっと!痛い!離して!

いきなりなにすんのよ!


…っと…ふざけんなっ!



私が、私が昨日、どんな思いで…」



その瞬間、遼の腕の力が緩んだ



「ゴメン。俺がバカだったんだ…」




遼は見たことのないほど悲しげな瞳をして、申し訳なさそうに謝る。けど、



「何回謝っても許さないから

それに私達、別れたし…

浮気なんてしてゴメンで済むわけないじゃない」



そう、別れた。

だから…



「してないんだ。

浮気・・・」



私の耳に入ってきたのは衝撃的な一言だった