【短】嫌いになんてなれない…


「しょ、翔!?」



5年前、彼女と同棲するためにと家をでた7歳年上の兄の姿があった。



「おー!久しぶりだな、美桜!

確か、2年ぶりくらいかー?」



なんて、呑気な事を言っている

こっちの気も知らないで…。

てか、知られちゃ困るんだけどね!

“元カレの大学まで会いに来た”なんて、
知られたら何言われるかわかったもんじゃない。



「それより美桜、なんでこんなとこにいるんだよ。

お前、ここじゃねえだろ?」


「翔こそなんでここに…ってうちって…

翔ってまさか、ここで働いてんの!?」



そのまさかだった。

帰っていく人の大半は『翔くんバイバーイ』とかなんとか、明らかに私の隣…

つまり、翔を見て言っていた



「そうだけど?これでも講師やってます。
言ってなかったか?」


「聞いてないわよ!!」



でも、もしかしたら…

翔が働いてるってことは…

浮気相手について何か知ってるんじゃ?