「いや~ピュアだね~」
「「・・・・・」」
聞き覚えのある声、振り向くと翔がいた
私と遼は固まった…
「翔さん!!先程はし、失礼いたしまして…
も、申し訳ないです!!」
沈黙を破ったのは遼。
なんか、キャラ違くない!?
「出来れば、お兄さんと呼んでくれたまえ。」
おい、兄貴よ…
「はい!お兄さん!!」
「それはそうと…翔、いつからそこにいたの?」
私は苦笑いを浮かべながら恐る恐る尋ねる
「“浮気なんてしてゴメンで済むわけないじゃない”あたりから。」
それってほぼ最初から聞いてたの!?
「にしても、吃驚したよ~
お前も美咲とおんなじこと言い出すんだから」
笑いながらそういう翔の瞳は彼女を思い浮かべているのかどこか優しい。
ちなみに、美咲さんというのは翔の彼女さん
「同じことってなによ?
まさか翔は浮気して、美咲さんが私と同じセリフ言ったとか!?」
「馬鹿言ってんじゃねえ!俺は美咲一筋だ!!」
そんな面と向かって言われるとこっちが照れるんですが
「苗字だよ苗字。」