あれから10分くらい経った…
私はずっと、遼に抱きしめられている。


結婚…か………

あ…!



「ね、遼…私、結婚したくない。」


「は!?え!?俺、ちゃんと働くよ!?」



言葉足りなかったかな…?



「いや、そういう意味じゃなくて…

結婚したら、桜木美桜になるじゃない?

なんか、桜の木に美しい桜ってどうなの?って…」



やっぱり変じゃない?
桜、どれだけ好きなの!?みたいな



「大丈夫だって。

いい名前じゃねえか

綺麗だし………美桜にぴったりだ!」


「え?本当?

じゃあ一刻も早く入籍しよっ!」



案外単純な美桜と、婚約解消されずに
ホッとした遼であった。


      『苗字』美桜×遼 END