Ⅲ
この日、警視庁内に創られた新たな部屋の中で若い男が一人佇んでいた。部屋の扉の防弾ガラスには大きく白文字で“J.P.O”と表記されている。
部屋の中は大きな丸テーブルがあり扉とは反対の方向にディスプレイ、その左にホワイトボードがある。丸テーブルの両サイドにそれぞれデスクが5つずつあり、最新式のパソコンが設置されてある。そのデスクの上にはそれぞれネームプレートが置かれてあり、彼は自分のデスクを見つけたのだが、他に誰も来ていないこの状況で果たして座っていていいものかと迷っているのだった。
男の名前は長澤晴樹。年は26歳。警視庁ならまだわかるが、世田谷署に勤務していた普通の警察官で特に何も功績がない自分が何故、J.P.Oの初期メンバーとして召集されたのかがよくわからなかった。これまでの人生を振り返ると余計にわからない。普通の小学校、中学、高校、偏差値は低くはないが高くもない大学を卒業し、警察官採用試験に合格したから警察官になっただけ。それなのにJ.P.Oに来いと声が掛かり、形上警察を退職した。ー退職してから警視庁に初めて足を踏み入れるなんて、少し奇妙だとは思うがー
そんな呆然と立ち尽くす彼の後ろのドアが突然開いた。
この日、警視庁内に創られた新たな部屋の中で若い男が一人佇んでいた。部屋の扉の防弾ガラスには大きく白文字で“J.P.O”と表記されている。
部屋の中は大きな丸テーブルがあり扉とは反対の方向にディスプレイ、その左にホワイトボードがある。丸テーブルの両サイドにそれぞれデスクが5つずつあり、最新式のパソコンが設置されてある。そのデスクの上にはそれぞれネームプレートが置かれてあり、彼は自分のデスクを見つけたのだが、他に誰も来ていないこの状況で果たして座っていていいものかと迷っているのだった。
男の名前は長澤晴樹。年は26歳。警視庁ならまだわかるが、世田谷署に勤務していた普通の警察官で特に何も功績がない自分が何故、J.P.Oの初期メンバーとして召集されたのかがよくわからなかった。これまでの人生を振り返ると余計にわからない。普通の小学校、中学、高校、偏差値は低くはないが高くもない大学を卒業し、警察官採用試験に合格したから警察官になっただけ。それなのにJ.P.Oに来いと声が掛かり、形上警察を退職した。ー退職してから警視庁に初めて足を踏み入れるなんて、少し奇妙だとは思うがー
そんな呆然と立ち尽くす彼の後ろのドアが突然開いた。

