復讐と悲しみ【完】



……。


俺は放心していた。



さくら=9尾は…さっき分かったが…頭がついていかなかった。



この手紙読んだとき、やっぱりって思った。




だけど、さくらも俺を思ってる事には気づかなかった…。





「…ッ」


ポタと手紙に雫が落ちる。


嗚呼、俺は泣いてるんだ。


だけど、俺の涙とは違う、涙のシミ。


嗚呼、さくらも泣いたんだ。これを書きながら…。




俺は手紙をギュッと握り締め、声を押し殺して泣いた。













そして…さくらを埋めた庭に来た。