「啓太へ。
この手紙読んでる時は私は死んじゃったんだろうね。
ごめんね。真実話せなくて。
でも、啓太の想いが先だから…言わないでおいたんだ。
ねぇ、啓太。私が9尾だと知ってどう思いましたか?
リビングにある写真見たのでしょう?
あれは紛れもなく本物です。
私と9尾は親子です。驚いたかな?
私が2歳の時、9尾と過ごしていた屋敷に、泥棒らしきものが現れました。その時は、9尾は重要な存在と扱われ、売れば高額でした。9尾は幼い私を背に乗せ、屋敷を出ました。
そして…9尾は言った。
「…さくら。あなたの妖力ならば…妾をあなたの中に入れられる。できるかな?」
「やだ!母さん居なくなっちゃう!」
「…さくら、妾はそなたの中で生きる。完全には居なくはならん」
「ほんとに?」
「ああ。」
この会話をした後、9尾は雄叫びをあげて、私の中に入ったの。
そして捨て子だと思われたのか、事故で亡くなった第二の両親に拾われたの。

