復讐と悲しみ【完】


「啓太…これは運命なのよ…。啓太に会った時から…決まってたんだわ…」


そう言うとガハッと血を吐いたさくら。


一気にさくらの周りが紅く染まる。


「…さくら…」


呆然と見てることしか出来なかった。


「…啓太…。私の家の…私の…部屋の…机に……ッ…手紙…あるから…読んでね……。
啓太…今まで…ありがとう…」

自然に出たさくらの笑顔。


それは俺に光を灯した。


さくらはそう言うと、ゆっくり、ほんとにゆっくりと、目を閉じた。












握った手の…暖かみが消えた…。