復讐と悲しみ【完】


「妖狐は妖怪の狐である。一尾から九尾まである。妖力は九尾が一番高い」

ほほぅ、だから私ばかり依頼の内容が強めなのね。

「妖狐をやっつけるには弱点をつくしかない」


…弱点。


「その弱点は尾によって異なるため載せれない」


ほー。


「だそうだ」


…へ?


啓太が調べた資料を読み上げていた。

突然終わりにしたため素っ頓狂(スットンキョウ)になってしまった。

「…終わり?」

「うん」

即座に肯定した啓太。