啓太が家に来た。 確かに資料はどっさりある。 「そんなにあるなら私いらないでしょ?」 「いや、違う。確かにこれは資料だけど…まだ確証がないんだよ」 へー、確証ね。 「…バカにしてる?」 「…誰が?」 「さくらが俺を」 「してるよーに見えてんの?」 やれやれと啓太。 肩をすぼめる私。 「いい加減猫かぶり辞めろや」 ドクンッと胸が嫌な音をたてた。